陽一「俺のシチューに使うのはまず、これだあ!」

一馬「に、煮干しやとぉ!?シチューを和風の味付けで仕上げよう言うんか!?」

陽一「それだけじゃないよ!よーく見ておけ!」

一馬「た…、たくわんに、大福やとお!?」
味皇「うむ…。たくわんがカリカリとした歯応えを演出し、更に、大福により、ふくよかな味付けを演出すると言う訳か…!」

一馬「ふ…!流石は陽一…!だが、それだけでは、ワイのシチューには勝てへんで!」

陽一「わかってるさ…!だから次は…!こいつだ!」

一馬「い、イカの塩辛やて!?なるほど…。それで一気に旨味とコクを付け加えようって腹やな…。だが、そのシチューには、致命的な欠点があるで!」

味皇「うむ…! 塩辛により味に深みが出ると同時に、どうしても生臭みが出てしまう…!それをなんとかしない限り、陽一くん、君に勝目はないぞ!」

母「ちょ…!ちょっと陽一、どうする気よ!?」
 
陽一「へへ…。お前の言う生臭さ、俺が気づいてないとでも思っていたのかよ!?」

河内「な、なんやと!」

味皇「うむ…!あれはイチゴジャム…!フルーティな甘味と酸味が、塩辛の生臭さを消してしまうと言うわけか…!よく見たら、彼は、セミの脱け殻も加えている…!セミの脱け殻の野性味溢れる味すらもここに加える…!これが、ミスター味っ子、味吉陽一か…!」

陽一「さあ、味皇のおっちゃん。味を見てよ」

味皇「うむ…!こ、これは…!」

味皇「煮干しダシでしっかりと土台を固めた旨味の上に、大福のふくよかな甘味と、たくわんの心地よい歯応えのアクセント…!更に、イカの塩辛がえもいわれぬ深みを演出し、イチゴジャムのフルーティさが鼻をくすぐる…!この野性味溢れる風味は!セミの脱け殻…! 何年も土の中で蓄えてきた旨味が、舌の上で爆発するようだ…!」




味皇「うーまーいーぞーーーーー!